2012年5月10日木曜日

金利と実質年率の違いは? - @キャッシング


金利とは、借金をしたときに支払うお金です。
消費者金融などのキャッシングでは、金利は「実質年率」で表示されています。
この「実質年率」は、ふつうの金利と何が違うのでしょうか?

金利とは

金利とは、借金の金額、すなわち元本に対してかかる利息の比率です。
お金を借りた場合、借りた金額を返すだけでなく、その手数料として利息を支払う必要があります。
この利息の1年分を元本に対する割合で示したものが金利です。
「%」で表示されます。

ふつうの金利と実質年率

銀行や政府系金融機関の住宅ローンや各種融資では、金利といえば、単純に利息の割合です。
しかし、消費者金融の場合、単なる金利とは違う尺度が使われます。
利息だけでなく、借金にかかる経費をすべて含んだ数字が、金利として示されるのです。
これが「実質年率」です。

さまざまな経費


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キャッシングでお金を借りるときは、金利以外にも様々な負担が発生します。
たとえば、保証会社に支払う保証料。
保証料とは、借金を返済できなくなったときに、保証会社に一時的に返済を肩代わりしてもらうための費用です。

保証料は、だいたい元本の5%(年率)くらいです。
100万円借りたら5万円なので、かなりの金額です。

さらに、借金をする際には事務手数料がかかることがあります。
現在、アコムやモビットなど大手の消費者金融の大半は、事務手数料が無料です。
しかし、業者によっては、事務手数料を徴収する場合もあります。

印紙代も

このほか、政府に支払う印紙代も、キャッシングに必要な経費です。
印紙代は、借りる金額によって額が変わりますが、たとえば、1万円以上10万円以下の借入れなら、印紙代は200円。
10万円以上50万円以下の借入れなら、400円です。

金利より高い実質金利

こうした諸々の経費を加味して、キャッシングなどの借金で発生する「手数料」をすべて金利として示したのが実質年率です。
当然ながら、本来の金利に比べて、高くなります。

たとえば、金利13%のキャッシングでも、保証料が5%かかれば、それだけで実質年率は18%です。


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融資に必要な経費を含まない金利は「表面金利」と呼ばれますが、実際に返済する総額を把握するためには、表面金利ではなく、実質年率を基準に考えることが大切です。

法律で「実質年率」が義務付け

消費者金融などが金利を実質年率で表示しているのは、法律で義務付けられているからです。
1972年の割賦販売法の改正で、消費者金融と信販会社については、消費者の誤解を避けるため、金利を実質年率で表示することが義務付けられました。
消費者金融が表示している金利は、保証料や印紙代が加味された数字ということになります。

実質年率20%超は違法

出資法では、ローンの実質年率の上限は20%とするよう定められており、この上限を超えた金利での融資は違法となります。
実質年率の上限は、2010年6月までは29.2%でしたが、法改正によって、20%にまで引き下げられました。
法律の上限を超えて融資をする業者は、いわゆる「ヤミ金融」にあたります。

また、実質年率で計算された利息以上の返済を迫る会社も、違法です。
ヤミ金融などは、低い年利で安心させておいて、後から多額の手数料を取る手口を使っている場合もあるので、注意しましょう。

実質年率は途中の返済を考慮


実質年率と金利の違いを考えるときに、もう一つポイントになるのが、利息を計算するときに毎月の返済額を加味するか否かです。

キャッシングなどの借金では、利息を上回る金額を返済していけば、元本が次第に減っていき、利息も少なくなっていくはずです。
実質年率の場合、こうした返済による元本の減少を加味して、利息を計算します。

これに対して、最初の借入額をもとにした金利を「アドオン金利」といいます。
アドオン金利は、途中の返済による元本の減少が加味されないので、利息の負担が重くなります。

アドオン金利と実質年率に基づく利息の計算方式の違いは、次の通りです。

<アドオン金利>
利息=元金×金利×借入期間

<実質年率>
利息=借入残高×金利×借入期間

実際に支払う利息は?

それでは、実質年率という考え方をふまえて、キャッシングで借りた金額をどういうペースで返済すればいいのか、考えてみましょう。

消費者金融では、利息の計算方法は、借りた日数だけ利息がかかる「日割計算」が一般的です。
消費者金融から50万円を実質年率18%で借りた場合、利息はいくらでしょうか?
1か月(30日)あたりの利息は次の計算で算定することができます。


50万円 × 18.0(%) ÷ 365(日) × 30(日) = 7,397(円)

1か月に7,397円の利息が発生することが分かります。

仮に1か月後に7,397円だけ返済した場合、元金はまったく減らないことになります。
毎月7,397円だけ返済し続けていたとしても、これでは利息だけを払っていることになり、借金はいつまでたっても返せません。

利息負担を減らしていくためには、毎月7,397円を超える金額を返す必要があることが分かります。



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