金利と実質年率の違いは? - @キャッシング
消費者金融などのキャッシングでは、金利は「実質年率」で表示されています。
この「実質年率」は、ふつうの金利と何が違うのでしょうか?
金利とは
金利とは、借金の金額、すなわち元本に対してかかる利息の比率です。お金を借りた場合、借りた金額を返すだけでなく、その手数料として利息を支払う必要があります。
この利息の1年分を元本に対する割合で示したものが金利です。
「%」で表示されます。
ふつうの金利と実質年率
銀行や政府系金融機関の住宅ローンや各種融資では、金利といえば、単純に利息の割合です。しかし、消費者金融の場合、単なる金利とは違う尺度が使われます。
利息だけでなく、借金にかかる経費をすべて含んだ数字が、金利として示されるのです。
これが「実質年率」です。
さまざまな経費
オーストラリアで最も安い不動産はどこにあるのキャッシングでお金を借りるときは、金利以外にも様々な負担が発生します。
たとえば、保証会社に支払う保証料。
保証料とは、借金を返済できなくなったときに、保証会社に一時的に返済を肩代わりしてもらうための費用です。
保証料は、だいたい元本の5%(年率)くらいです。
100万円借りたら5万円なので、かなりの金額です。
さらに、借金をする際には事務手数料がかかることがあります。
現在、アコムやモビットなど大手の消費者金融の大半は、事務手数料が無料です。
しかし、業者によっては、事務手数料を徴収する場合もあります。
印紙代も
このほか、政府に支払う印紙代も、キャッシングに必要な経費です。印紙代は、借りる金額によって額が変わりますが、たとえば、1万円以上10万円以下の借入れなら、印紙代は200円。
10万円以上50万円以下の借入れなら、400円です。
金利より高い実質金利
こうした諸々の経費を加味して、キャッシングなどの借金で発生する「手数料」をすべて金利として示したのが実質年率です。当然ながら、本来の金利に比べて、高くなります。
たとえば、金利13%のキャッシングでも、保証料が5%かかれば、それだけで実質年率は18%です。
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融資に必要な経費を含まない金利は「表面金利」と呼ばれますが、実際に返済する総額を把握するためには、表面金利ではなく、実質年率を基準に考えることが大切です。
法律で「実質年率」が義務付け
消費者金融などが金利を実質年率で表示しているのは、法律で義務付けられているからです。1972年の割賦販売法の改正で、消費者金融と信販会社については、消費者の誤解を避けるため、金利を実質年率で表示することが義務付けられました。
消費者金融が表示している金利は、保証料や印紙代が加味された数字ということになります。
実質年率20%超は違法
出資法では、ローンの実質年率の上限は20%とするよう定められており、この上限を超えた金利での融資は違法となります。実質年率の上限は、2010年6月までは29.2%でしたが、法改正によって、20%にまで引き下げられました。
法律の上限を超えて融資をする業者は、いわゆる「ヤミ金融」にあたります。
また、実質年率で計算された利息以上の返済を迫る会社も、違法です。
ヤミ金融などは、低い年利で安心させておいて、後から多額の手数料を取る手口を使っている場合もあるので、注意しましょう。
実質年率は途中の返済を考慮
実質年率と金利の違いを考えるときに、もう一つポイントになるのが、利息を計算するときに毎月の返済額を加味するか否かです。キャッシングなどの借金では、利息を上回る金額を返済していけば、元本が次第に減っていき、利息も少なくなっていくはずです。
実質年率の場合、こうした返済による元本の減少を加味して、利息を計算します。
これに対して、最初の借入額をもとにした金利を「アドオン金利」といいます。
アドオン金利は、途中の返済による元本の減少が加味されないので、利息の負担が重くなります。
アドオン金利と実質年率に基づく利息の計算方式の違いは、次の通りです。
<アドオン金利>
利息=元金×金利×借入期間
<実質年率>
利息=借入残高×金利×借入期間
実際に支払う利息は?
それでは、実質年率という考え方をふまえて、キャッシングで借りた金額をどういうペースで返済すればいいのか、考えてみましょう。消費者金融では、利息の計算方法は、借りた日数だけ利息がかかる「日割計算」が一般的です。
消費者金融から50万円を実質年率18%で借りた場合、利息はいくらでしょうか?
1か月(30日)あたりの利息は次の計算で算定することができます。
50万円 × 18.0(%) ÷ 365(日) × 30(日) = 7,397(円) |
1か月に7,397円の利息が発生することが分かります。
仮に1か月後に7,397円だけ返済した場合、元金はまったく減らないことになります。
毎月7,397円だけ返済し続けていたとしても、これでは利息だけを払っていることになり、借金はいつまでたっても返せません。
利息負担を減らしていくためには、毎月7,397円を超える金額を返す必要があることが分かります。
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